
システム工学の範囲で出題される伝達関数について解説します.
前回は直列結合について解説しました.今回は並列結合について解説します.途中の矢印を変数に置き換えることは理解しましたか?もし,解説をまだ見ていないならば前回の記事を見てください.
それでは,並列結合も直列結合と同様に考えて解いてみましょう.
本記事の内容
- 伝達関数の求め方 並列結合
- なぜか多くの人が間違えます
- 例題で練習
伝達関数の求め方 並列結合
並列結合は要素の足し算もしくは引き算となります.

(s)は省略していますが上図の伝達関数は A+B となります.
前回同様に途中の矢印を変数に置き換えると

Z1=AX
Z2=BX
となります.2つの要素ともに入力信号Xが入っています.これは分岐でXが別れて,それぞれの要素へ入力されているからです.
最終的な出力は
Y=Z1+Z2
となり,このZ1およびZ2は仮につけた変数なので代入して消去します.
Y=AX+BX
Y=X(A+B)
Y/X=A+B
答えが求まりました.
加え合わせ点の±の符号によっては+になったり,−になったりしますが,特に難しくないと思います.

また,上の図のように一つの要素にまとめて表記することが出来ます.加え合わせ点の±の符号によって,結果も変わります.したがって A±B として表記しています.
多くの人が間違える

並列結合を出題すると,なぜか難しい問題と勘違いして間違える人がたくさんいます.
これはもったいない.
後に解説するフィードバック結合と思い込んでしまって,間違えるパターンが多いですね.
代表的なフィードバック結合は要素が2つです.
なので並列結合の問題において要素が2つの場合,その形を見て間違えているようです.
なぜ間違えるのか?
- なんとなく形は違うけど,多分こうだろう
- 2つの要素があるから,フィードバック結合だろう
つまり,形をぱっと見て暗記していた答えを出しているだけです.
並列結合はとっても簡単な問題なのでもったいないです.
信号の流れを一つずつ確認すれば間違えることはなくなります.
しっかりと図をみて,間違えないようにしましょう.
例題
以下の伝達関数を求めよ.

少し複雑になった場合は,1つずつ答えを出して,順々に答えを求めると良いです.ここではA-Bがすぐに出るかと思います.

